人類の遺伝的多様性の低さについて
人類は遺伝的多様性が低いらしく。
ヒトの進化に隠された恐ろしい真実人類は2度の苦難を乗り越えて
Wikipediaの「ボトルネック効果」の記事にも人類の遺伝的多様性の低さについての記述はあるが、なかなかのロマンを感じる。
1番目のリンクでは、「集団の文化や価値観に反する個体を排除するというヒトの性質」によって、 自己とは異質な集団との交わりを避け続けることで各集団内の遺伝的多様性が小さくなり、 最終的には1万人程度の集団が他の集団を絶滅させていった可能性が指摘されている。
2番目のリンクとWikipediaの記事では、主に天災や過酷な移動による淘汰が述べられていた。地域毎にヒトの遺伝子を解析して出した結論らしく、たしかに尤もらしい。
個人的には、ヒトが急速に個体を増やしていったことと、他の種と比べて寿命が長いこと、生殖可能年齢がやや高めなことも要因として大きいのではないかと思う。
高サイクルの多産多死で乱婚な配偶システムを持っていれば、ミュータントが発生する確率が高まり、その遺伝子が伝わっていくペースも速まるだろうが、人間はそういう点で不利だと思う。
そういえば、タスマニアデビルの腫瘍は急速な進化(ミュータント)によって克服されつつあるみたいなニュースがあったが、どうも遺伝子とか生物の専門家によると、元々克服するための遺伝子があり、それが急速に伝播していっただけの模様。
あと、あの腫瘍、タスマニアデビル同士のケンカで噛み付くことによってがん細胞そのものが伝染していく病気らしく、ヒトのヒーラ細胞っぽいなと思った。
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updated at : 2020-04-01 14:15:28
author : Toshiaki Yokoda