Post COVID-19の世界

新型コロナウイルスのパンデミックにより、この記事を書いている時点(2020/04/03)では世界中で5万人以上が死亡している。

数の上では大したことがないように思えるだろう。

理屈の上ではシグモイド(ハイパボリックタンジェント等)な形で感染者数・死者数が推移してゆく。

有効なワクチンが開発され、それが普及するまでに、最終的には数百万~数千万の死者数を記録するかもしれない。

これからのことを考えてみることとする。

価値観の変容

観光業、興行、接客サービス業全般は既に大打撃を受けている。 わざわざリスクを冒してまで一時の"楽しみ"にお金を使うことは無くなるだろう。

人が生きていくために必要な産業はうまく生き残る。

中長期的スケールで産業構成がドラスティックに変わるのではないかと予想する。

人々は何が"不潔"で何が"清潔"なのかを真剣に考えるようになる。

ディスポーザブルなものの欠点よりも利点が重視されることになるだろう。

精神疾患の増加と自殺

観光業、興行、接客サービス業は中期的スケールで壊滅的な状態が続くだろう。 政府が介入しない限りは。

事業主、雇用主、経営に関して大きな責任を持っているような立場の人間はつらい時期だ。

新規うつ病患者の大量発生を危惧する。

急性期のうつ病では、強烈な焦燥感と不安によって思考が散逸し、結果的に"やるべきことが何もできない"状態になる。

この時期の自殺リスクは高い。 自殺者数の推移から何らかの異常が見いだされれば、 それらの人々が適切なケアを受けられるように、政府は具体的なアクションをしなければならない。

そして、誰もが予想していることかと思うが、

COVID-19による国内の死者数よりも、COVID-19不況による自殺者が圧倒的に多いという結果になるだろう。


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created at : 2020-04-02 13:34:38
updated at : 2020-04-03 12:22:37
author : Toshiaki Yokoda