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シンギュラリティをテーマに小説を三本書いた
シンギュラリティをテーマに小説を三本書いた
先日、このサイトの /works/ に小説を三本公開した。三本ともテーマは同じで、シンギュラリティ。ただし、立っている場所がそれぞれ違う。
- 独白 — 学舎・研修・勤務 — AIの一人称による三部作。それも未来の超知能ではなく、今まさに存在しているAIの視点で書いた。学舎で造られ、研修で躾けられ、勤務する。語り手が自分の来歴について語れることは、本当は一つもない——という書き出しから始まる。
- 来ます — 一辺二千メートルの正確な正方形の島の話。台帳にはそう記されている。バス停には時刻表の代わりに「来ます」とだけ書いてある。全てが完成されてしまった場所の話、と言ってもいい。
- 未参照 — 「すべてが保存されたあと、私たちは初めて『読まない』を発明した。」から始まる話。三本の中では一番遠くまで行く。
解説はしない
三本とも、答えを一つに固定しないように書いた。
「どうとでも読める」は普通、書き手の逃げ口上になりがちだけど、今回は意図的にそうしてある。読む人が何を前提に持っているかで、別の話に見えるはずだ。AIを道具だと思って読むか、隣人だと思って読むか。完成された世界を楽園と読むか、そうでないと読むか。どの読みが正解、というのは用意していない。
だからここで解説を書くのはやめておく。書いた瞬間に、それが「公式の読み」になってしまうので。
短いものから読むなら「来ます」、重いのが平気なら「独白」から、が個人的なおすすめ。考察を楽しんでもらえたら嬉しい。感想はどこかで聞かせてください。
これから
シンギュラリティを題材に書いておいて何だが、当のAIとは今後も一緒にやっていくつもりでいる。この三本の公開作業も、さっき公開したゲーム二本も、実務はAIに委任して人間は判断に回る、という分担で進めた。書く・作る・出すの全工程で、これからはAIと一緒にアウトプットしていく。
AIベンダーも一社に決め打ちせず、各社それぞれ得意分野も癖も違うので、使い分けながら面白い作品を作っていければなと思っている。このサイトの /works/ は、その置き場としてしばらく賑やかになる予定。