オンライン宿泊予約システムとか
WEBでホテルの予約をとることが可能な時代になって久しい。
国内の楽天トラベルやじゃらん、海外のBooking.com等はオンライントラベルエージェント(OTA)と呼ばれる。これは、旅行代理店の宿泊予約サービスをWEB上で人を介さずできるようになったもの、と考えれば良いだろう。
このようなサービスは、宿泊場所を求めている消費者に対して地域や目的等を入力させることでその用途にあった施設を提示することで消費者へ「利便性」を提供し、宿泊施設へは「集客・送客機能」を提供する代償として手数料を取るというビジネスモデルだ。 (意外なことに、海外のOTAと比較して国内OTAの手数料は非常に低く抑えられている)
施設を運営する側としては、集客能力をOTAに頼る必要がないのであれば、手数料を削減できるホテル公式サイト経由のWEB予約の方が何かと都合が良く、 2010年頃からは「いかにして自社予約サイトへ誘導するか」といったテーマの記事が業界紙で増えていった。
個人的な考えとして、某海外OTAのように手数料を20%以上もとるのなら自社予約サイトへの傾倒も理解できるのだが、国内OTAは実際には5%~10%程度の手数料しかとっていないらしく、 また、OTA側から宿泊施設へプラン作成の提案をすることがあり、 それは好意的に受け止めればマーケティングのコンサルを無料でやってくれているとも言えるため、 正直なところ「自社予約サイトへの誘導は費用対効果の面であまり意味は無い」と思っている。
おしまい。
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updated at : 2020-04-01 13:25:54
author : Toshiaki Yokoda