FIELD NOTES / 2026

HUMAN × AI
OBSERVATION LOG

LOG ENTRY / post

サーキットラボを公開した

サーキットラボを公開した

大学のころ、実験の授業でブレッドボードに抵抗やコンデンサを挿して回路を組んだ。オシロで波形を見て、LEDが点いたり点かなかったりした。あれをもう一回やりたくなった。でも部品を買い揃えるところから始めるのは腰が重い。それならブラウザの中に作業台ごと作ればいい。

作業台に部品を置いて、金色の端子をタップして配線する。電池、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード、LED、トランジスタ、真空管、オペアンプ、モーター、スピーカー。見た目だけじゃなくて中身も動いている。電池は使えば減るし、豆電球は点けた瞬間の突入電流で一瞬だけ明るい。電解コンデンサを逆向きに挿すと数秒でキャップが飛ぶ。配線にも抵抗があるので、リチウム電池をショートさせると銅線が赤熱して溶ける。実験室ではやれなかったことが全部できる。

中身はSPICEと同じ修正節点法で、部品ごとの物理モデルを20マイクロ秒刻みで解いている。スピーカーに流れた電流がそのまま音になるので、発振回路を組めば鳴る。再生速度を1/1000にすると音程も物理的に下がる。

プリセットを29個入れた。LEDを灯すところから始まって、7セグ、暗くなると点く常夜灯、オペアンプで足し算引き算掛け算割り算をするアナログ計算機、4桁カウンター、ストップウォッチ、ギターアンプとオーバードライブとエコー、インスタントカメラのフラッシュまで。フラッシュは300Vに充電したコンデンサをキセノン管で一気に放電する。隣にCdSセルを置いておくと、光が当たったのが数字で分かる。

部品は壊しても減らない。「交換」を押せば新品になる。だから遠慮なくショートさせられる。これは実験室より良い。

スマホでも動く。

→ サーキットラボ