FIELD NOTES / 2026

HUMAN × AI
OBSERVATION LOG

LOG ENTRY / post

グリム童話から消された話を読む

グリム童話から消された話を読む

そういえばグリム童話って、版を重ねるうちに削除された不気味な話があったな、とふと思い出した。そもそもなんでそんな話を童話に載せたんだろう。

気になったので Claude と調べた。グリム兄弟は1812年の初版から1857年の第7版まで45年かけて本を直し続けていて、そのあいだに41の項目が本文から消えている。全部の版を突き合わせて、消えた話をドイツ語の原文と和訳と解説つきで1枚の読み物にした。

疑問の答えは、初版はそもそも子ども向けの本というより、集めた話をなるべくそのまま記録する本に近かった、ということらしい。学術的な注までついていた。子どもに合わない表現を丁寧に消した、と兄弟が序文に書いたのは1819年の第2版。

消された理由も「怖すぎるから」ばかりじゃなかった。多いのは、別の話にまとめられたものと、フランスや本から来ていて「ドイツの話じゃない」と判断されたもの。長靴をはいた猫や青ひげも初版には入っていた。

いちばん暗いのは「子どもたちが屠殺ごっこをした話」。トップにはグリム兄弟や時代背景、代表作の小ネタもまとめてある。

→ 消された話 — Die gestrichenen Märchen